PSGのSNSフォロワー数は6200万、責任者は「世界で最も話題」と豪語
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【11月29日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)はサッカーの実績で欧州の伝統あるビッグクラブに肩を並べようと躍起になっているところかもしれないが、クラブはすでに「世界で最も話題のクラブ」になったと主張する。
こう豪語するのは、英国人のラッセル・ストップフォード(Russell Stopford)氏。47歳の同氏はマンチェスター・シティ(Manchester City)やFCバルセロナ(FC Barcelona)での職務経験があり、昨年からはPSGのチーフデジタルオフィサーとして働いている。
タイトルを獲得し収入を生み出したいと考えているクラブが、それと同じ熱量で自らのブランドを成長させ、デジタル分野でファン層を大きくさせたいと切望しているような現代において、カタール資本になったこの10年の間でPSGが姿を変えたというのは疑いない。
ツイッター(Twitter)やインスタグラム(Instagram)、フェイスブック(Facebook)、ユーチューブ(YouTube)といった主なソーシャルメディアで、PSGには合計6200万以上のフォロワー数がいる。
しかしその数は、レアル・マドリード(Real Madrid)やバルセロナという欧州最大の2クラブに大きく離されており、この両チームのフォロワー数はフェイスブック単体で1億を優に超えている。
フランス王者のPSGは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)で4年連続で準々決勝に進んだ、ここ2シーズンはバルセロナとレアルに敗れ16強止まりとなっている。
PSGは28日に行われたリバプール(Liverpool FC)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の一戦に負ければ敗退も決まるという危機にひんしていたが、2-1で勝利を収めた。
昨季のチャンピオンズリーグで準優勝したそのリバプールは1892年の創設後、欧州制覇を5度経験し、国内リーグで18回優勝しているという特別なオーラをまとっている。
それとは対照的にPSGは1970年に誕生したばかりだが、デジタル世代の需要にうまく適応しているように思える。ソーシャルメディアにおけるリバプールのフォロワー数は5500万と、PSGのそれを下回っている。
ストップフォード氏はAFPに対し、「ソーシャルメディアは新たに登場した驚異的なものであり、世界で最も話題なのはPSGだ。だからわれわれは今成長を続けている」と語った。
PSGは英語やアラビア語、ポルトガル語、インドネシア語など計7か国語のツイッターアカウントを持っている。
ストップフォード氏はまた、「このような異なる言語でコンテンツを制作すれば、ファン層と直接つながる機会が生まれる」と続けた。「そしてそれはファンをクラブにより近づけている。だからファンは、自分たちがPSGの一部だと感じることができる」
ストップフォード氏のチームには30人が所属しており、PSGによれば、今ではフランスよりもインドネシアやアルジェリアといった国の方が多くのフォロワーがいるのだという。(c)AFP