【11月7日 AFP】中国・河南(Henan)省で、およそ2000年前のものとみられるワインが入った青銅製のつぼが発掘された。つぼは封がされた状態で墓に埋められていた。

 国営新華社(Xinhua)通信の報道によると、つぼに入っていた約3.5リットルの黄色がかった液体を注ぐと中国ワインの強烈な香りがしたという。

 どのように封をして蒸発を防いでいたのかについては詳しく報じられていないものの、ワインは前漢時代(紀元前202~西暦8年)のものとみられている。

 新華社によると、中国ではコメやモロコシといった原料から造られた前漢時代の酒が他にも見つかっている。酒は精巧な青銅製の入れ物に保存され、儀式などにおいて大きな役割を果たしていたという。

 また有名な兵馬俑(へいばよう、Terracotta Warriors)がある西安(Xian)では2010年、空港の拡張工事に伴う墓の発掘で2400年前のスープが入ったつぼが見つかっている。(c)AFP