【10月29日 AFP】男子テニス、エルステ・バンク・オープン(Erste Bank Open 2018)は28日、シングルス決勝が行われ、大会第2シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson)が6-3、7-6(7-3)で第5シードの錦織圭(Kei Nishikori)を下し、南アフリカ出身の選手としては20年以上ぶりの最終戦出場を決めた。

 今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)で準優勝に輝いたアンダーソンは、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)らに次ぎ、来月に英ロンドンで開催されるATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)の切符をつかんだ6人目の選手となった。

 キャリア最大のタイトルを獲得したアンダーソンは試合後、「ロンドンに行くのは1年を通して大きな目標にしていた。シーズン序盤から口にしていたしね」「ついに自分の名前をそこに刻むことができ、最高の気分だ」と喜んだ。

 これが2月に行われたニューヨーク・オープン(New York Open 2018)に続くキャリア5勝目(今季2勝目)となった32歳のアンダーソンだが、これまで獲得した他の3つのタイトルは、いずれもATP250で手にしたものだった。

 アンダーソンも待望のATP500のトロフィーに興奮した様子で「大きな意味がある。長い時間がかかった」と話し、「きょうはケイという素晴らしい選手が相手で、自分も最高のテニスをしなくてはならなかった。最後まで辛抱強く我慢し、ついにこのレベルで壁を破れて感無量だ」と続けた。(c)AFP