【10月21日 AFP】18-19スペイン1部リーグは20日、第9節の試合が行われ、ホームのFCバルセロナ(FC Barcelona)が4-2でセビージャFC(Sevilla FC)を下し首位に立ったものの、この一戦で活躍したリオネル・メッシ(Lionel Messi)が腕を骨折し、3週間の離脱が決定した。

 本拠地で勝利したとは到底思えないような幕切れとなった6得点が生まれた手に汗握る一戦で、メッシは得点を記録したが負傷により途中交代となった。好調のセビージャを抜いたバルセロナの喜びは、レアル・マドリード(Real Madrid)との「エル・クラシコ(El Clasico)」欠場を余儀なくされたメッシの負傷により失われた。

 バルセロナは「検査の結果、メッシは右腕の橈骨(とうこつ)を骨折していることが判明した。およそ3週間の離脱になる」と発表している。

 これにより、メッシは24日にホームで行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のインテル(Inter Milan)戦と、11月6日にイタリアで行われるインテルとの再戦、その間に行われるレアルとラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)とのリーグ戦を欠場すると見込まれる。

 バルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「打撃になるのは明らかだ」と話し、「彼がチームに与えてくれるもの、そして対戦相手になすものをわれわれは知っている」と補足した。

「自分たち自身で準備しなければならない。間違いなくメッシの不在を感じることになるが、このチームにはそれをカバーできる選手がいる」

 セビージャのフランコ・バスケス(Franco Vazquez)とぶつかったメッシはピッチに倒れ、右手で着地の衝撃を和らげようとした際に腕がねじれたようだった。

 メッシは右腕をしっかりと包帯で巻かれながらもメディカルスタッフの手を借りピッチを後にし、試合開始26分で交代となった。

 バルセロナのジェラール・ピケ(Gerard Pique)は「感情の面で言えば、われわれはメッシがいる時のチームを知っている。彼は世界最高の選手だから、より多くの自信を与えてくれる」と述べた上で「でも、チームはそれに動揺しなくてもいい」と続けた。

 バルセロナはフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)が先制点を挙げると、メッシが追加点を挙げ、さらにルイス・スアレス(Luis Suarez)が自身で獲得したPKを決め、計3得点が生まれた残り10分ほどまでは、勝利を確実なものとしていた。

 その後、パブロ・サラビア(Pablo Sarabia)とルイス・ムリエル(Luis Muriel)に得点を許し、点差を縮められたが、イヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)がボレーシュートを突き刺し勝利を収めた。

 レアルは20日、本拠地でレバンテ(Levante)に敗れるなど不調が続いており、バルセロナはたとえメッシを欠いたとしても、エル・クラシコでの勝利に自信をみせるかもしれない。(c)AFP