【10月19日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が18日、肘のけがでクレムリン・カップ(Kremlin Cup 2018)のシングルス2回戦を棄権した後、シーズンを終了すると発表した。ワイルドカード(主催者推薦)で出場していた世界ランク37位のキリオスは、今後は母国へ戻り、来季へ向けた準備をすると話している。

 現在23歳のキリオスはコメント文の中で「シーズン序盤と同じ肘のけがに悩まされ、非常に残念だ」「これのせいで1、2か月にわたり離脱を余儀なくされていたが、今週に入ってまた少し痛み始めた。そのためシーズンを終え、家に戻って回復に努めることにする。みんな、2019年にまた会おう」と話した。

 キリオスにとっては、またしても浮き沈みの激しいシーズンとなった。1月のブリスベン国際(Brisbane International 2018)では自身通算4個目のタイトルを獲得したが、その後は全仏オープンテニス(French Open 2018)を欠場するなど、2か月にわたりツアーを離れた。

 全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)では、自身が全力を尽くしていないことに気づいたモハメド・ライアニ(Mohamed Lahyani)主審が、審判台から下りてキリオスにアドバイスを送り、物議を醸した。

 また前週の上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)では、当時世界104位だった予選勝者の前に初戦敗退。試合でのパフォーマンスを受け、取り組み方を疑問視する声が多く上がったほか、この敗戦でオーストラリア1位の座を19歳のアレックス・デミノー(Alex De Minaur)に譲った。(c)AFP