【10月17日 AFP】イタリアの古代ローマの都市ポンペイ(Pompeii)がベスビオ火山(Mount Vesuvius)の噴火で壊滅的な被害を受けたのは、これまで考えられていた西暦79年8月24日ではなく、同年10月17日以降だった可能性が出てきた。同遺跡にある家屋跡に、この日付を意味する文字が書き残されているのが新たに見つかったのだ。考古学者チームが16日、発表した。

 遺跡の発掘調査を率いたマッシモ・オザンナ(Massimo Osanna)氏が、イタリアのメディアに語ったところによると、家屋跡に刻まれていたのは、10月17日を意味する「11月の最初の日からさかのぼって16番目の日」という文字だという。当時の労働者が書き記したものとチームは考えている。

 ベスビオ火山の大噴火によって壊滅的な被害を受けた古代ローマ都市ヘルクラネウム(Herculaneum)とポンペイだが、その日付についてはこれまで、同時代に記された文書や出土品などの根拠に基づき「8月24日」と考えられていた。

 だがオザンナ氏によると、灰に埋もれたポンペイ遺跡からは、秋に実るはずの果物が枝についたままの状態で見つかっていることもあり、19世紀以降は、それより後の日付であることが示唆されていたという。

 今回の発見を受けて、イタリアのアルベルト・ボニソーリ(Alberto Bonisoli)文化観光相は、歴史書を書き換える可能性もあるとのコメントを発表している。

 ポンペイは首都ローマ(Rome)の円形競技場コロッセオ(Colosseum)に次いで2番目に多くの観光客が訪れる観光名所だ。今年は、8月までに300万人以上が訪れている。(c)AFP