【10月6日 AFP】サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子は、米ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)が5日伝えたインタビューの中で、国営石油会社サウジアラムコ(Saudi Aramco)の新規株式公開(IPO)は2021年の初めまでに実施すると語った。

 IPOの時期について質問されたサルマン皇太子は「2020年末、2021年初めと考えている」とした上で、「価格は投資家が決める。規模が大きいので2兆ドル(約230兆円)を超えると考えている」と述べた。

 このIPO計画に関わっていた投資顧問チームが解散したとの報道があったが、皇太子はサウジがこの計画を中止したことはないと述べた。

 サウジアラムコ株の約5%を売り出し、世界最大規模の株式売却になるとみられているこの計画は、サウジ経済の石油依存脱却を図るサルマン皇太子の改革構想にとって不可欠なものだ。

 当初は今年行われるとされていたサウジアラムコのIPOだが、市場環境の悪さを理由に遅らされてきた。市場関係者の間では本当に上場するのか疑う見方も出ていた。(c)AFP