【9月27日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は26日、国連総会(UN General Assembly)に合わせ米ニューヨークでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と会談し、中東和平に向けた計画を年内に提示すると明言するとともに、イスラエルとパレスチナの「2国家解決」への支持を初めて表明した。同大統領は引き続きイスラエル側を支持する一方で、パレスチナ側の和平交渉復帰に自信を見せた。

 トランプ大統領は計画を提示する日程について、「今後2、3か月の間だろう」と語った。また、同大統領はこの会談で初めて「2国家解決」への支持を明言し、「それが一番うまくいくと思っている」と発言。「本当に何かが起こると信じている。それを1期目の任期終了(2021年1月)までに達成することが私の夢だ」と続けた。

 中東和平プロセスは昨年、トランプ大統領がエルサレム(Jerusalem)をイスラエルの首都として認定し、それに抗議したパレスチナ側がトランプ政権との接触を遮断したことを受け、実質的に停止。さらに、米・パレスチナ関係はここ数週、米政府がパレスチナ難民向けの資金援助を削減したことを受けて悪化している。

 しかしトランプ大統領は会談で、「彼らは絶対に交渉に戻ってくる」「絶対に、100%だ」と述べ、パレスチナ側が近く交渉に復帰することへの確信を示した。

 また、同大統領は「良いことがたくさん起きている」と述べる一方、「イスラエルは何か相手側にとって良いことをしなければならない」と語り、イスラエル側の譲歩を促した。(c)AFP/Jerome CARTILLIER