【9月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領から最高裁判事に指名されたブレット・カバノー(Brett Kavanaugh)氏(53)に23日、新たな性的不品行疑惑が浮上した。学生時代にカバノー氏からわいせつな行為をされたと女性(53)が告発し、民主党議員らが調査していると米誌ニューヨーカー(New Yorker)が伝えた。同氏をめぐっては別の女性が性的暴行の被害を訴えており、今週議会で証言する予定だ。

 新たに被害を訴え出たのはデボラ・ラミレス(Deborah Ramirez)さん。ニューヨーカーに述べたところによると、1980年代にイェール大学(Yale University)で開かれたパーティーの最中に、カバノー氏から顔に性器を突きつけられ、無理やり触らされたという。

 ラミレスさんの訴えについては、民主党の上院議員少なくとも4人が情報を受け取り、うち少なくとも2人が調査に乗り出した。ラミレスさんは連邦捜査局(FBI)による捜査も求めている。

 一方、カバノー氏は、ラミレスさんが主張しているような出来事はなかったと否定。「明白で単純な中傷だ」と反発している。

 同氏はAFPに「当時、私のことを知っていた人は、このようなことは起きていないと分かっているし、実際そう言っている」とコメントした。

 カバノー氏をめぐっては、クリスティン・ブレイジー・フォード(Christine Blasey Ford)さんが、15歳の時に参加したパーティーで、酒に酔った当時17歳のカバノー氏から暴行を受けたと主張。27日に上院司法委員会(Senate Judiciary Committee)で証言することに同意している。

 ニューヨーカーの記事は、ハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏の性的暴行を報道し、セクハラ告発運動「#MeToo(私も)」を生み出したローナン・ファロー(Ronan Farrow)氏がもう1人の記者と執筆した。ファロー氏は一連の報道でピュリツァー賞(Pulitzer Prize)を受賞している。(c)AFP