【9月11日 AFP】カナダ・アルバータ(Alberta)州にあるカルガリー大学(University of Calgary)の男子学生、カルロス・ゼティーナ(Carlos Zetina)さんは先週、バーで同大に通う女子学生ニコールさんと出会った。2人は意気投合し、ゼティーナさんはニコールさんから電話番号をもらったが、この番号は間違ったものだった。

 普通なら言外の意味を推察してあきらめるところだが、ゼティーナさんはニコールさんを探し出そうとむしろ奮起した。カルガリー大に在籍するニコールという名前の女子学生246人全員に、「昨晩会った時に君がくれた電話番号は間違っていた」という件名の電子メールを一斉送信したのだ。

 ただ、ゼティーナさんが探していた本物のニコール、ニコール・トーテネル(Nicole Toetenel)さんはオランダの交換留学生だったため、カルガリー大のメールアドレスを持っていなかった。

 しかし、ゼティーナさんが大量送信したメールはほかのニコールさんたちを結束させた。ニコールさんたちは「Nicole From Last Night(昨夜会ったニコール)」と称するフェイスブック(Facebook)ページを立ち上げて連絡を取り合い、うち15人あまりが大学近くのバーに集まってニコールの会を開催した。

 このようなこともあり、7日午後には本物のニコールであるトーテネルさんも友人を通じて事態を把握。トーテネルさんは他のニコールさん25人と共に、次回のニコールの会に参加することになった。

 そしてついにゼティーナさんはトーテネルさんから携帯メールを受け取った。2人は来週、カフェで再会を果たす予定だ。(c)AFP