【9月6日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)のベテラン記者、ボブ・ウッドワード(Bob Woodward)氏がドナルド・トランプ(Donald Trump)政権の内幕を描いた新刊の中で、トランプ氏がシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の暗殺について話し合ったとしていることについて、トランプ氏は5日、「そんなことは考えたこともない」と否定した。

 ホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)で記者団に語った。

 トランプ氏と側近らは近く出版されるウッドワース氏の新著について「でっち上げ」の話ばかりだと批判。トランプ氏は5日早朝のツイッター(Twitter)投稿でも、議会はなぜ文書による名誉毀損(きそん)に関する法律を改定しないのかと疑問を呈した。

 トランプ氏は大統領執務室で「この本は無意味だ。作り話だ」と重ねて主張。ジェームズ・マティス(James Mattis)国防長官とジョン・ケリー(John Kelly)大統領首席補佐官が声明でウッドワード氏の本の内容を否定したことにも触れた。

 トランプ氏はこれに先立ち、アサド政権軍がシリアの反体制派の最後の拠点であるイドリブ(Idlib)県付近に部隊を集結させ、人道上の大惨事になる恐れが高まっている状況について言及。アサド政権に対して「世界が注視している」と警告し、アサド政権が「とても、とても賢明で慎重であることを望むばかりだ」と述べている。(c)AFP