【8月31日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)は30日、右肘靱帯(じんたい)の損傷でマウンドから遠ざかっていた大谷翔平(Shohei Ohtani)が、来月2日に復帰登板を果たすことを明らかにした。

 二刀流の選手として「日本のベーブ・ルース(Babe Ruth)」と期待されている大谷は、今季メジャーデビューを果たしてリーグに旋風を巻き起こしながらも、右肘を故障して6月6日を最後に登板していなかった。

 当初は今季残りと2019年シーズンが絶望となることを覚悟した上で、トミー・ジョン(Tommy John)手術に踏み切る可能性があると報じられていたものの、大谷は治療の経過が順調だったことを受けて、今週末のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)戦での登板にゴーサインが出された。

 故障前には49回3分の1を投げて61奪三振、防御率3.10を記録する好成績を挙げていた大谷は、「できるだけ早くマウンドに戻りたいと、ずっと考えていた。チームの先発投手陣がこぞって負傷し、故障者リスト(DL)に入っていたからなおさら」とすると、「そのことが、戻りたいという気持ちを高めていた。障害や負傷に遭遇せず、今シーズン力強く終えられることを望んでいる」とコメントした。

 27日には実戦形式の投球練習で50球を投げた大谷は、来月2日の復帰登板では球数を制限して本格的な戦列復帰に備えるとみられる。

 エンゼルスのマイク・ソーシア(Mike Scioscia)監督は、大谷が本調子を取り戻すまでには時間がかかるかもしれないとファンに念を押しており、「大谷には、あまり期待をかけられるか分からない」、「(負傷する前の)本来の調子に近づいている。そこまで復活できることを期待している」と述べた。(c)AFP