【8月18日 AFP】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)は、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が16日に公開したインタビューで、自身が疲労に苦しんでおり、ナンバー2となる幹部探しに長い間苦戦してきたことを明らかにした。これを受け同社の株価は17日、大幅に下落し、前日比8.9%安の305ドル50セントで取引を終了した。

 NYタイムズ紙のインタビューで、マスク氏はこれまで耐えてきた個人的犠牲について告白。製造の納期を守るため働き詰めだったことを明かした。「3日も4日も工場から離れない時期があった。外出もしない日々だった」「ここ1年は私のキャリアで最も困難で苦しい年だった。非常につらかった」

 最近相次いだ騒動の最中には、睡眠導入剤の服用が必要だったという。また、フェイスブック(Facebook)のシェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)最高執行責任者(COO)にテスラのナンバー2職就任を持ち掛けていたことも明らかにした。

 マスク氏は今月7日のツイッター(Twitter)投稿で、テスラの株式非公開化を検討しており、そのための資金を確保したと表明し、自社の役員会を驚かせた。アナリストの間ではこの投稿が株式市場規制違反に当たるのではないかとの声も出ており、米証券取引委員会(SEC)が調査を開始したとも報じられている。

 マスク氏はインタビューで、この投稿は透明性を示すためだったと釈明した。(c)AFP/Rob Lever