【8月16日 AFP】第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)は15日、サッカー男子の試合が行われ、孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)がベンチから見つめた韓国代表は、6-0でチーム初戦のバーレーン戦に大勝し、優勝による兵役免除を目指す孫にとっても幸先の良い大会スタートとなった。

 今週に入ってチームに合流したばかりの孫がベンチで応援する中、前回王者の韓国は黄義助(Ui-jo Hwang、ファン・ウィジョ)が前半だけでハットトリックを達成すると、キム・ジンヤ(Jin-ya Kim)、羅相浩(Sang-ho Na、ナ・サンホ)、黄喜チャン(Hee-Chan Hwang、ファン・ヒチャン)にもゴールが生まれて大勝を収めた。

 イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の許可を特別に得て大会に参加している26歳の孫は、今大会が21か月の兵役義務を逃れるため最後のチャンスだが、黒のウエアを羽織った同選手がベンチから見つめる前で、韓国はJリーグ1部(J1)のガンバ大阪(Gamba Osaka)でプレーする黄が26分間で3ゴールを挙げ、あっという間に試合を決定づけた。

 まずは17分、黄が至近距離から先制点を挙げると、その6分後にはキム・ジンヤがこぼれ球を蹴り込んで2点目。黄は36分に反転シュートで2点目を挙げると、その後もう1点を挙げるチャンスがあったが、黄が押し込む直前にナ・サンホのシュートがラインを越えていたため、黄のゴールとはならなかった。

 それでも直後の43分に黄が角度のないところからハットトリックを達成し、前半だけで大量5点のリードを奪った韓国は、後半はペースを落としてバーレーンにボールを持たれる場面も増えたが、W杯ロシア大会(2018 World Cup)で正守護神に抜てきされ、こちらも兵役免除を願う趙賢祐(Hyeon-woo Jo、チョ・ヒョヌ)がゴールマウスに鍵をかけた。(c)AFP