【8月4日 AFP】米国のニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)国連大使は3日、ロシアが国連安全保障理事会(UN Security Council)の北朝鮮制裁決議に違反し、多数の北朝鮮人労働者に就労許可を出しているとの報道について、「信頼に足る」もので「極めて厄介」な問題だと述べた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)は2日、ロシアが多数の北朝鮮労働者を就労目的で入国させていると報じていた。こうした出稼ぎ労働者は北朝鮮の外貨獲得源となっている。

 国連安保理は各国政府に対して北朝鮮人労働者への新規就労許可を禁じており、昨年12月には、現在の雇用契約も2019年までに打ち切ることとする決議を採択していた。

 ウォールストリート・ジャーナルは、北朝鮮人労働者の受け入れを禁止する昨年の安保理決議以降、ロシア国内で1万人以上の北朝鮮人労働者が新たに登録され、今年も700人の新規就労許可が出されたことが、ロシア内務省の記録から確認できたとしている。

 ロシア政府の記録によると、北朝鮮人労働者を雇っているロシア企業の中には、国連制裁決議で禁じられている北朝鮮との合弁事業を行っているところもある。(c)AFP