【7月28日 AFP】「ブラッドムーン」とも呼ばれる皆既月食が27日から世界各地で観測された。今回の皆既月食は15年ぶりの火星の大接近とも時期が重なり、世界の天文愛好家は魅惑の天体ショーを堪能した。

 今回の皆既月食は今世紀最長で、グリニッジ標準時(GMT)27日午後5時14分から同11時28分(日本時間28日午前2時14分から同8時28分)の6時間14分にわたり、地球上の約半分の地域で月が一部または完全に地球の影に隠れた。月が最も暗くなる完全な皆既状態となる「皆既食」は、GMT27日午後7時30分から同9時13分(日本時間28日午前4時30分から同6時13分)までだった。

 同時に、夜空で月の近くに浮かぶ火星も肉眼で見ることができた。今回の天体イベントを最も良く楽しめたのは南半球の観測者で、とりわけアフリカ南部、オーストラリア、インド、マダガスカルの人々だが、欧州や南米などでも部分的に観測できた。(c)AFP/Pascale MOLLARD