■2つのアプローチ

 フランスの共和国モデルとは、真の平等は、国家の人々との向き合い方が、国籍や人種、宗教や言語に基づく集団の成員としてではなく、個人として向き合ったときに初めて達成されるという考えに基づいている。

 それにより、例えば、人種に基づくデータのあらゆる公的な収集は排除されている。だがそれはまた、米国で長年にわたる差別を克服するためとして用いられているアファーマティブ・アクション(差別是正措置)のアプローチをも除外することになっている。

 一部のフランス人は、米国人は不必要なダメージを招くほど人種を意識しすぎだと考えている。一方、米国人には、フランスの制度は公的に少数派を見えない存在にしてしまっており、永続的な社会的、経済的障壁に直面してしまっているという考えがある。

 ノア氏は、フランス人は単純にユーモアのセンスを磨く必要があると考えている。ノア氏は18日、ツイッターに動画を投稿し「私が『アフリカ』と言ったのは、フランス人としての彼らを否定するためではない。私と同じようにアフリカ系としてのルーツがあるという意味で言った」「つまり、『アフリカのルーツを持つフランスの兄弟たちよ』と言ったのだ」と説明した。