【6月27日 AFP】26日に行われたサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)のナイジェリア対アルゼンチン戦を観戦したアルゼンチン代表のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が、試合中に体調を崩し、救急スタッフによる治療を受けていたことが分かった。

 勝たなければアルゼンチン代表の敗退が決まる、サンクトペテルブルク(St. Petersburg)での試合を観戦に訪れた57歳のマラドーナ氏は、みるからに感情が高ぶっている様子で、後半41分にマルコス・ロホ(Marcos Rojo)の決勝ゴールが決まると、友人とともに観戦していたVIP席から身を乗り出し、中指を立てて下品な言葉を叫んだ。

 ところがその後、ぐったりした姿のマラドーナ氏を映した動画が公開された。マラドーナ氏は自分で歩くのも難しい様子で、友人に付き添われてVIP区画のダイニングルームに向かい、椅子に座り込んだ。また、制服を着た救急隊員2人が、同氏の血圧を測っているとみられる写真も公開されている。

 アルゼンチンメディアによれば、マラドーナ氏は血圧が急上昇したとのことで、国内紙「オーレ(Ole)」は歩くことはでき、すでにホテルへ戻っていると報じている。

 マラドーナ氏は薬物中毒などのさまざまな健康問題を抱えていて、過去には危篤と報じられたこともあった。(c)AFP