【6月24日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は23日、グループFの試合が行われ、ハビエル・エルナンデス(Javier Hernandez)とカルロス・ベラ(Carlos Vela)が得点したメキシコは、韓国に2-1で勝利して決勝トーナメント進出をほぼ確実とした。敗れた韓国は敗退寸前に追い込まれている。

 前半にベラのPKで先制したメキシコは、後半にエルナンデスが2点目を決めて勝利を大きく引き寄せた。代表104キャップ目を刻んだエルナンデスは、同国史上初めて通算得点数を50の大台にのせた。

 後半ロスタイムに孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)の見事なロングシュートで一矢報いた韓国だったが、反撃はあまりに遅すぎた。

 初戦でドイツから衝撃的な勝利を収めたメキシコは、2連勝で勝ち点を6としてF組の首位に立ち、16強入りに大きく前進した。

 初戦でPKによる失点でスウェーデンに敗れた韓国は、何度かチャンスを作ったがまたしても前線が決定力を欠いた。2試合を終えて勝ち点0の韓国は、奇跡が起きなければ決勝トーナメントに進むことができない状況となった。

 今大会は28試合を終えて14本のPKが与えられ、うち11本がゴールとして記録されている。この試合の張賢秀(Hyun-Soo Jang、チャン・ヒョンス)のハンドに文句を挟む余地はなく、ベラがこのPKを成功させている。

 気温35度の中で行われた試合でメキシコは、中盤のポゼッションと前線への飛び出しで初戦に続いて試合をコントロールして勝利を手中に収めた。特にドイツ戦で決勝点をマークしたイルビング・ロサノ(Hirving Lozano)のパフォーマンスはこの日も秀逸だった。(c)AFP