【6月22日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は21日、グループDの試合が行われ、アルゼンチンは0-3でクロアチアに敗れ、グループリーグ敗退の危機に立たされるとともに、リオネル・メッシ(Lionel Messi)のW杯制覇の夢は絶対絶命の状況に追い込まれた。その一方で快勝したクロアチアは、16強入りを決めている。

 後半にアンテ・レビッチ(Ante Rebic)、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)、イヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)が得点を記録するなど、クロアチアが勝利に値する内容だった一方で、アルゼンチンは低調なパフォーマンスで大敗を喫し、2002年の日韓大会以来となるグループ敗退が現実味を帯びてきた。

 スタンドから試合を観戦していたディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏はこの結果に意気消沈した様子をみせ、試合会場のニジニーノブゴロド・スタジアム(Nizhny Novgorod Stadium)に駆け付けたアルゼンチンサポーターは涙を浮かべていた。

 アルゼンチンが2試合を終えて獲得した勝ち点はわずか1にとどまり、現時点でメッシのW杯制覇の夢は大きく遠のいたようにみえる。アルゼンチンが大会に残るためには、グループ最終戦で少なくともナイジェリアに勝利し、さらには他会場の結果次第になる可能性が高い。

 今回の敗戦でアルゼンチンとメッシに批判が集中する可能性があるが、クロアチアも素晴らしいパフォーマンスを披露していた。

 クロアチアは後半8分、アルゼンチンのGKウィルフレッド・カバジェロ(Wilfredo Caballero)のクリアミスを生かし、レビッチの素晴らしいボレーで先制すると、その後はモドリッチの追加点で突き放し、最後はアルゼンチンの守備を乱してラキティッチのゴールで締めくくった。(c)AFP