【6月21日 AFP】サッカー元イングランド代表主将のデビッド・ベッカム(David Beckham)氏が20日、W杯ロシア大会(2018 World Cup)の決勝は同国とリオネル・メッシ(Lionel Messi)擁するアルゼンチンの顔合わせとなるだろうと予想した。同氏はイングランド代表が幸先が良い出だしを切ったことに触れ、同国が上位に進出する可能性が高まったと述べている。

 イングランドは18日、チュニジアとの大会初戦に2-1で勝利し、決勝トーナメント進出へ向けて弾みをつけた。しかし、W杯で最後に8強に残ったのはベッカム氏がキャプテンを務めた2006年の大会と、大舞台では長きにわたって苦しんでいる。さらに、決勝に勝ち進んだのは、ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で西ドイツを破った1966年大会のみとなっている。

 この日、中国で行われたプロモーションイベントに出席したベッカム氏は、「決勝ではアルゼンチンがイングランドと対戦すると思う」とした上で、「もちろん優勝国にはイングランドを選ぶが、それは私がひいきしているのと、母国を愛しているゆえだからね」と付け加えた。

 しかしながら、現役時代はマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やレアル・マドリード(Real Madrid)のMFとして活躍し、自身も3度のW杯を経験しているベッカム氏は、ギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督率いるチームの視界には厳しい道が広がっているように見えると警告している。

「彼らがグループ初戦を勝てたのは本当にうれしかった。イングランドは若いチームだし、まだあまり経験も多くない。それにW杯の道のりは、どんどん厳しさを増していくもの。大会には多くの良いチームがいるからね」 (c)AFP