【6月20日 AFP】不正防止機関「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」は19日、下部ツアーの2試合で八百長を行った男子テニスのニコラス・キケル(Nicolas Kicker、アルゼンチン)に対し、6年間の出場停止と罰金2万5000ドル(約275万円)の処分を科した。

 25歳のキケルは、2015年6月にイタリアのパドバ(Padova)で行われたATPチャレンジャーツアー(ATP Challenger Tour)大会の1試合と、同年9月にコロンビアのバランキージャ(Barranquilla)で行われた同じくチャレンジャー大会の1試合、計2試合で試合結果を操作したことが認定されていた。不正を持ちかけられたことを報告せず、自身にかけられた疑惑に関するTIUの調査に協力的でなかったことも問題視された。

 TIUによると、処分は5月24日にさかのぼって適用され、半分の3年間は、キケルが別の罪を犯さないことを条件に執行猶予が付く。

 キケルは現在世界ランキング100位で、2017年6月には自身最高の78位まで上がったこともある。2018年は四大大会(グランドスラム)の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)とマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)で3回戦に進出していた。(c)AFP