【6月19日 AFP】(更新)2日間の日程で訪中している北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長が19日、首都北京で習近平(Xi Jinping)国家主席と会談した。中国国営メディアが報じた。

 国営中国中央テレビ(CCTV)は、北京の人民大会堂(Great Hall of the People)で習氏が儀仗(ぎじょう)兵らと共に金氏を出迎える様子を放映した。

 CCTVの報道によると、会談に臨んだ両首脳は、朝鮮半島(Korean Peninsula)の非核化の展望や、北朝鮮経済の発展の可能性について話し合った。

 その中で金氏は、「朝鮮半島の非核化に向けた中国の働き掛けと、半島の平和と安定を守るという重要な役割について、謝意を示すとともに大いに称賛した」という。

 これを受けて習氏は金氏に対し、「朝米が首脳会談の成果を実行に移すことを望む」と述べたとCCTVは報じている。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との首脳会談から1週間を経た19日朝、金氏は空路で首都北京に到着したとみられる。

 前回の北京訪問で金氏が滞在した釣魚台迎賓館(Diaoyutai State Guesthouse)周辺の道路には、多数の警備車両および警察車両、装甲車両が並んだ。

 同日午後には、迎賓館を出発する黒のリムジンを含む車列が目撃されている。また、私服警察官がAFPの映像記者を捕らえ、映像を削除するように求めたという。

 今回の訪問には、唯一の主要同盟国である中国に米朝首脳会談について報告し、米政府との交渉においてコンセンサスを図る狙いがあると専門家らはみている。(c)AFP