【6月18日 AFP】(更新)ドイツ検察当局は18日、同国の自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題、いわゆる「ディーゼルゲート」事件に関連し、傘下の高級車部門アウディ(Audi)のルパート・シュタドラー(Rupert Stadler)会長を逮捕したと発表した。

 ミュンヘン(Munich)検察当局は先週、不正ソフトを搭載したディーゼル車が欧州内で販売されることに関連した詐欺と文書偽造の疑いでシュタドラー氏の自宅を捜索。その1週間後に逮捕されるという劇的な展開となった。

 検察側は、同氏の逮捕は「証拠隠蔽(いんぺい)の恐れ」を根拠に正当化されると説明した。

 アウディはAFPに対し、会長逮捕の事実を認めたものの、それ以上の詳細の公表は差し控えるとしている。

 VWは2015年、排ガス検査を欺くことを狙った「ディフィートデバイス(無効化装置)」を、世界全体で計1100万台におよぶ車両に搭載したことを認めた。これに端を発したこのディーゼルゲート事件をめぐる逮捕者の中で、シュタドラー会長は最高クラスの地位にある。(c)AFP