【6月18日 AFP】スペインのファッション・グループ「プーチ(Puig)」は14日、ラグジュアリーブランドとしては珍しい、独立系のベルギーのファッションブランド「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」の株を過半数取得したと発表。合意金額については明かしていない。

 主に香水やコスメティックスを取り扱う「プーチ」は、バルセロナを(Barcelona)を拠点とする家族経営のグループ。同グループは声明で「ドリス ヴァン ノッテン」の「主要株主」となったことを発表。同ブランドは1986年にデザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンが立ち上げて以来、デザイナーが完全所有していた。

「プーチ」は既に「ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」、「キャロリーナ ヘレラ(Carolina Herrera)」、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」、「パコ・ラバンヌ(paco rabanne)」を傘下に持つ。

 2005年には米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)で「最も知的なデザイナーの一人」と評されたドリス・ヴァン・ノッテン。声明では、同デザイナーは今後もブランドの少数株を保有し、クリエィティブ・ディレクター兼会長としてブランドに残るとしている。

 ドリス・ヴァン・ノッテンは、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)、アン・ドゥムルメステール(Ann Demeulemeester)、ラフ・シモンズ(Raf Simons)と共に、才能あるベルギー出身のデザイナーの一人とされている。去年は、100回目となるファッションショーを開催した。

「プーチ」は「ドリス ヴァン ノッテン」について、「最も成功している独立系ファッションハウスの一つ」だとした。(c)AFP