【6月15日 AFP】ジャーナリストへの敵意をむき出しにしていることで知られるチェコのミロシュ・ゼマン(Milos Zeman)大統領(73)は14日、巨大な赤いパンツを燃やす奇妙なイベントを行い、集まったジャーナリストらがばかに見えるように仕向けて申し訳ないと皮肉を述べ、あざけった。

 見た目は年老いているゼマン大統領は14日午後、緊急記者会見を開くと発表した。これを受けて辞任するのではないかとの臆測が飛び交っていた。

 ゼマン大統領は報道官や補佐官の他に消防隊員を従えて、プラハ城(Prague Castle、大統領府)の庭で記者会見を開き「毎度ながら、私の知能検査にジャーナリスト諸君が合格しないことを残念に思う」と述べた。

 そしてゼマン大統領は報道陣の意表を突き、完全装備の消防隊員2人の手を借りて、巨大な「赤いパンツ」と称する布を燃やした。さらに「政治の中のパンツの時代は終わった」「君たちをばか者に見せてしまい申し訳ない、君たちはそれにすら値しない」と言うと、車に乗って去って行った。

 大きさ約1平方メートルの赤いパンツは2015年、ゼマン大統領への抗議行動の際にプラハ城に掲げられたものに似ていた。この時、このパンツを掲げた人々は、赤い色は元共産主義者であるゼマン氏の中国やロシアとの不健全で密接なつながりを象徴したものだと述べていた。(c)AFP