【5月30日 AFP】南アフリカの東ケープ(Eastern Cape)州で29日、手違いによって自分の口座に振り込まれた110万ドル(約1億2000万円)のうち6万3000ドル(約680万円)以上を使い込んだ女子学生が逮捕された。警察当局が明らかにした。

 AFPの取材に応じた南ア警察の精鋭部隊ホークス(Hawks)の報道官によると、ウォルター・シスル大学(Walter Sisulu University)の学生であるシボンギル・マニ(Sibongile Mani)被告(28)は出頭要請に応じたのち逮捕され、窃盗の罪で裁判所に出廷した。

 マニ被告は昨年、経済的に恵まれない学生を支援する国の奨学金制度から毎月1400ランド(約1万2000円)の食費援助を受け取る資格を得ていたが、6月に110万ドルが誤って自身の口座に送金され、高価な服やスマートフォン、パーティー代に散財しだしたという。

 奨学金制度を運用する団体は3か月後に送金ミスに気付き、マニ被告の口座から残額を回収した。

 マニ被告は7月2日に再出廷するよう命じられ、厳重に警告された上で釈放された。(c)AFP