【5月24日 AFP】イタリアのセルジョ・マッタレッラ(Sergio Mattarella)大統領は23日、反既成勢力政党「五つ星運動(M5S)」と極右政党「同盟(The League)」が推薦したほぼ無名の弁護士、ジュセッペ・コンテ(Giuseppe Conte)氏(54)を新首相に指名した。

 ユーロ圏第3位の経済規模を有するイタリアでは政治の先行き不透明な状況が2か月以上続いてきたが、コンテ氏の指名はその解消につながる可能性がある。一方、欧州連合(EU)高官らは、EUに懐疑的な立場を取り、移民に反対する連立与党の姿勢を警戒している。

 イタリア大統領府によると、マッタレッラ大統領は23日午後にコンテ氏と会談し、組閣を命じた。

 コンテ氏と大統領の会談は、同氏の学術面の経歴に誇張があったとの指摘をめぐる反発を受けて延期されていた。

 「五つ星運動」と「同盟」の間では組閣をめぐり激しい交渉が続いており、同氏にはまず、組閣協議を決着させることが求められる。(c)AFP/Terence DALEY