【5月23日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州アグラ(Agra)で22日午前、世界遺産のタージマハル(Taj Mahal)を訪れていたフランス人観光客2人が、自撮りをしている最中にサルに襲われる出来事があった。これを受けて当局は同日、観光客らにサルに近づかないよう警告した。

 フランス人観光客の2人はタージマハルの前で写真を撮影していたところ、サルたちに追いかけられて攻撃され、足に引っかき傷やかみ傷を負い出血。観光警察の警官によると、2人はその後応急処置を受けたという。

 携帯電話で撮影された映像には、観光客らを追いかける多数のサルたちが捉えられている。

 広大なタージマハルの敷地内を徘徊(はいかい)するサルの群れは、観光客に嫌がらせをすることがあり、当局はこれをやめさせようと苦心しているという。

 サルは観光客らの食べ物などを不意に奪い取るとされ、この警官はサルと距離を取り、餌を与えないよう呼び掛けた。

 インドでは推定5000万頭のサルが生息しており、うち約1万頭がアグラに生息しているとみられる。(c)AFP