【5月19日 AFP】(更新)フランスの警察当局は先週、襲撃を企てていたとしてエジプト出身の男(20)を逮捕し、事件を未然に防いだ。当局および捜査に近い筋が18日、明らかにした。

 ジェラール・コロン(Gerard Collomb)内相によると、男は爆発物または猛毒のリシンを使って、攻撃を実行しようと準備していた。

 男が逮捕されたのは今月11日で、15日にはテロへの共謀の容疑で起訴されたという。

 コロン内相はニュース専門放送局BFMTVに対し、男は「リシンを基材とした毒物の作り方を示す手引書を所持していた」と述べた。

 男はエジプト生まれで、フランスでは合法的に生活していて、これまで治安当局の監視対象などにはなっていなかった。

 当初、この男とともに、兄弟と伝えられた別のエジプト人が身柄を拘束されたが、捜査当局は襲撃計画には関与していないとして1人は釈放した。

 フランスでは首都パリで12日夜、カムザト・アジモフ(Khamzat Azimov)容疑者が刃物による襲撃事件を起こし、29歳の男性1人が死亡、5人が負傷したばかり。(c)AFP