【5月10日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は9日、脳出血で緊急手術を受けた名将アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏が集中治療室(ICU)での治療を終えたと発表した。

 マンチェスター近くの自宅で倒れた76歳のファーガソン氏は、サルフォード・ロイヤル病院(Salford Royal Hospital)に搬送されて処置を受けていた。

 ユナイテッドは声明で「サー・アレックスは集中治療の必要がなくなりました。入院患者としてリハビリを続けることになります」と発表している。

 ユナイテッドがファーガソン氏の容体について声明を出すのは、5日に脳出血の手術の経過は「極めて良好」と発表して以来初めて。

 英国史上最高の指揮官と称されるファーガソン氏は、ユナイテッドを率いた約27年でプレミアリーグ優勝13回、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇2回など、合計38個ものタイトルを獲得した後、2013年に勇退した。

 スコットランドのアバディーンFC(Aberdeen FC)でリーグ優勝3回、UEFAカップウィナーズカップ(UEFA Cup Winners' Cup)制覇を果たしたファーガソン氏は、1986年からオールド・トラフォード(Old Trafford)で指揮を執った。

 現在ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は同日、声明発表を前にクラブはファーガソン氏の全快を「とてもポジティブ」に考えていると話していた。(c)AFP/Kieran CANNING