【5月5日 AFP】男子テニス、世界ランク4位のマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)が4日、けがを理由にマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)欠場を表明した。同選手は先月のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)で膝を痛め、準々決勝で錦織圭(Kei Nishikori)に敗れている。

 2014年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)覇者であるチリッチは、イスタンブール・オープン(TEB BNP Paribas Istanbul Open 2018)に出場していたが、ノーシードのマレク・ジャジリ(Malek Jaziri、チュニジア)を相手に初戦敗退を喫した。

 チリッチは自身のツイッター(Twitter)で「モナコで膝に鋭い痛みを感じ始めた。大会への強い意欲は持っているが、チームと相談した結果、休養を取ってリハビリに専念することが最良の選択だと判断した」と明かしている。

 昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)と今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)決勝で、いずれもフェデラーに敗れているチリッチは、今月27日に開幕する全仏オープンテニス(French Open 2018)の出場も危ぶまれているが、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では昨年、自身初のベスト8入りを果たした。

 今年のマドリード・オープンは、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)ら強豪選手がこぞって欠場することになっており、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2018)とモンテカルロ・マスターズでそれぞれ通算11回目の優勝を果たした世界1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が優勝候補の大本命となっている。(c)AFP