【5月4日 AFP】中国外務省は4日、アフリカ東部ジブチにある米軍基地で同軍操縦士らに対し中国人が軍用級レーザーを照射したとの米国政府の主張を否定し、「事実と一致しない」として退けた。

 米国防総省は、ジブチで中国人が米軍操縦士らをレーザーで狙い、軽傷を負わせたほか、潜在的な事故の可能性を生じさせたと主張。「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれるジブチに海軍基地を開設した中国政府はこの主張を否定。中国外務省の華春瑩(Hua Chunying)報道官は記者団に対し、「慎重に検証した結果、われわれは米国に対し、いわゆる抗議とされるものは事実と全く一致しないと伝えた」と述べた。

 定例会見で華報道官は「根拠のない非難をするのではなく、事実に注意を払うよう、米国の関係者に言い聞かせてはどうだろう」と話した。

 これに先立ち、国防総省のダナ・ホワイト(Dana White)報道官は、米当局が正式に抗議し、ここ数週間に起きた複数の事案について調査するよう中国政府に求めたと明らかにしていた。(c)AFP