【5月3日 AFP】(更新)中国の王毅(Wang Yi)外相は3日、訪問先の北朝鮮で金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と会談した。会談で王外相は、朝鮮半島(Korean Peninsula)で続く戦争状態を正式に終結させることへの支持を表明した。

 2日間の日程で北朝鮮を訪れた王外相は、朝鮮戦争(Korean War)が勃発した1950年代以降も法的に戦争状態が続いている韓国と北朝鮮の間の和平努力を中国は歓迎していると伝えた。

 先週行われた韓国と北朝鮮の歴史的な南北首脳会談で両国は、65年前に調印された休戦協定を恒久的な平和協定に置き換えるため協働していくことで一致。北朝鮮と近隣諸国との融和に向け、希望の光が差している。

 中国外務省の発表によると王氏は、「中国は朝鮮半島の戦争状態を終結させることを支持する」と述べた。これに対し金委員長は、非核化の約束を強調したという。

 今後数週間のうちには、金氏とドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の米朝会談の開催が見込まれている。

 2007年以降、中国外相が北朝鮮を訪問したのは王氏が初めて。10年以上中国外相の訪朝がなかったという事実に、近年、同盟国である中朝の関係が不安定になっていた様子がうかがえる。(c)AFP