【4月30日 AFP】北朝鮮は、5月5日から標準時を30分早め、韓国と同じ時間に戻す方針を明らかにした。北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)が30日に報じた。

 北朝鮮は2015年に突如、日本の植民地支配からの解放70年を記念して、標準時をそれまでより30分遅らせると発表。以来、韓国と北朝鮮には時差が生じていた。

 しかし、KCNAによれば、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領と行った南北首脳会談の席で、部屋の壁にかけられた二つ(韓国と北朝鮮)の時計が示す時刻が異なるのを見るのは「胸が痛む」と述べ、北朝鮮の標準時を戻すことを約束したという。

 朝鮮半島を南北に隔てる軍事境界線上の板門店(Panmunjom)で行われた歴史的な南北会談で、両首脳は非核化と朝鮮半島の平和を目指すことで合意。KCNAは、金委員長が「民族の和解と統一を目指すための最初の具体的な措置として、二つの時間を統一する決意を明らかにした」と述べている。(c)AFP