【4月29日 AFP】男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2018)は28日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-4、6-0で大会第4シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)に快勝し、決勝へ進出。10年以上にわたって絶対的な力を誇ってきたクレーコートでの通算勝利数を400の大台に乗せた。

 この日のストレート勝ちでクレーでの連続獲得セット数を44に伸ばした世界ランキング1位のナダルは、これで同サーフェスではゴフィンに3戦全勝。自身11度目の優勝が懸かる29日の決勝では、ギリシャの新鋭ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas)と顔を合わせる。

 決勝で勝利すればキャリア通算77個目のタイトルとなる31歳のナダルは試合後、男子プロテニス協会(ATP)の公式ウェブサイトで「とてもうれしい」「ここまでの今大会で間違いなくベストの試合ができたと思う。第1セットはお互いに非常に高いレベルでプレーできたし、非常に素晴らしかった」と語った。

 ナダルのクレーコートにおける通算400勝は歴代4番目の記録。同1位はギレルモ・ビラス(Guillermo Vilas)氏の659勝で、その後ろに502勝のマニュエル・オランテス(Manuel Orantes)氏、422勝のトーマス・ムスター(Thomas Muster)氏が続いている。

 しかし、ナダルはキャリアを通してクレーではわずかに35敗しか喫したことがなく、勝率は91.9パーセントと圧倒的な歴代1位となっている。同サーフェスではこれまでに54個のトロフィーを獲得しているが、そのうち10個はローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で手にしたもので、自身が誇る16個の四大大会(グランドスラム)タイトルの大半を占めている。(c)AFP