【4月25日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は24日、ギリシャスーパーリーグ(1部)のパナシナイコス(Panathinaikos)が債務を返済できなかったとして、欧州大会への3年間の出場停止処分を科した。

 パナシナイコスは昨年12月に仮処分を受け、今年3月1日までに債務を支払うよう猶予を与えられていたが、完済できなかった。昨年12月に10万ユーロ(約1330万円)の罰金を受けていたクラブは、さらに同額を支払うよう命じられている。

 しかしながらパナシナイコスは今季のリーグ戦では現時点で7位となっており、来季の欧州大会進出は厳しくなっている。

 選手たちは今月初旬に給与未払いに対するストライキを敢行。さらにクラブは、元所属選手のイェンス・ベマー(Jens Wemmer)氏への給与未払いを理由に、リーグ側から勝ち点3を剥奪されている。

 クラブのオーナーは19日、アジアの投資グループへのチームの売却で合意している。

 これまで国内リーグ20回の優勝を誇るパナシナイコスは欧州でも戦績を残しており、1970-71シーズンのヨーロピアンカップ(European Cup、現欧州チャンピオンズリーグ〈UEFA Champions League〉)で決勝に進出すると、1984-85シーズンと1995-96シーズンには4強入りを果たした。

 今季はヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)のプレーオフに出場したが、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)の前に敗れていた。

 今季は目立った事件が数多く発生しており、ギリシャリーグは頭を抱えている。

 2月にはオリンピアコス(Olympiacos)のオスカル・ガルシア(Oscar Garcia)監督(当時)が、対戦相手のPAOK FCのサポーターからレジロール紙を投げつけられ、3月にはPAOKのイバン・サビディス(Ivan Savvidis)会長が、タイトルを争うAEKアテネ(AEK Athens)との試合で銃を携帯してピッチに乱入する事件が起きていた。(c)AFP