【4月23日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)は22日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、6-2で錦織圭(Kei Nishikori)を圧倒し、大会最多記録を更新する通算11度目の優勝を飾った。

 世界ランク1位の座を守ったナダルは、オープン化以降では史上初となる同一大会11回目の優勝を果たし、ツアー通算のタイトル獲得数を76に伸ばした。また、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と並んでいたマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)での通算優勝回数も、歴代最多の31に伸ばしている。

 ナダルは「さようならを言う時期が10年前よりは近づいているのは理解している。自分自身ではそれについて悩んでいないけれど、事実ではある。だから、とにかく毎日を楽しんでいる。テニスを満足にプレーしていけるように、可能な限り最高の姿勢でプレーするよう努めている」と語った。

 通算16度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るナダルは、これでクレーコートでの連続獲得セット数を36に伸ばしており、同サーフェスでの圧倒的な強さがすぐさま終わりそうな様子はない。

 クレーシーズンを全休するロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)から世界1位を守るために、優勝が必須となっていたナダルだったが、今大会では1試合で5ゲーム以上は落とすことなく、タイトルを手にしている。

 ナダルは来週開催のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2018)でも11度目の優勝を目指しており、クレーシーズンを締めくくる全仏オープンテニス(French Open 2018)で、通算11度目のトロフィー獲得を他の選手が阻止することは想像しづらい。(c)AFP