【4月9日 AFP】インドネシア当局は9日、密造酒を飲んで死亡した人の数が62人に上り、数十人が病院に搬送されたことを明らかにした。同国ではここ1週間、密造酒による被害が拡大している。

 世界最多のイスラム教徒人口を抱える同国での警察は各地で強制捜査を行い、自家製の安価な酒を売っていた業者らを逮捕した。

 西ジャワ(West Java)州の警察と病院によると、同国最東部パプア(Papua)州で犠牲になった8人を含め、9日までに密造酒で死亡した人の数は62人に達した。また同じく西ジャワ州では、蚊の防虫剤を混ぜ合わせていた男1人を含む、7人が密造酒を販売していた容疑で逮捕された。

 地元警察幹部は記者会見で、「男は(アルコールに)朝鮮人参、せき止め薬、蚊のための防虫剤を混ぜていた」と説明。また、別に逮捕された密造業者はアルコールにコーラやエナジードリンクを混ぜたと認めているという。

 警察は現在、他の販売業者らの行方を追っている。(c)AFP