【3月28日 AFP】多数の性的虐待で有罪判決を受けた米国体操連盟(USA Gymnastics)の元チームドクター、ラリー・ナサール(Larry Nassar)被告のミシガン州立大学(Michigan State University)時代の上司が、同被告を適切に監督しなかった「職務怠慢」などの罪で訴追された。

 訴追されたのは、医師で、同大学のオステオパシー学部の元学部長ウィリアム・ストランペル(William Strampel)容疑者(70)。同容疑者は26日に逮捕され、27日に法廷文書で容疑が示された。ストランペル容疑者は、2002年から2018年まで同学部の学部長を務め、ナサール被告の直接の上司だった。

 訴状によると、ストランペル容疑者は性的不品行1件、公務員倫理への違反1件、そして2件の「職務怠慢」で訴追されている。すべての罪で有罪となれば、最大で禁錮9年の刑が科される可能性がある。

 容疑者は、公的行事で2人の女性の体を触ったほか、女子学生にヌード写真を求めるなど、不適切な言動があったとされている。訴状によれば、容疑者のオフィスのコンピューターからは学生のヌード写真、さらにはナサール被告が「若い女性患者に『治療』を行う」動画が見つかっている。

 訴状には「学部の長として、ストランペル容疑者は自身のオフィスを使って女子学生に対するハラスメントや差別、侮辱、性的な提案、性的暴行に及び、法に定められた公人としての職務に違反した」と書かれている。

 ナサール被告は、ミシガン州立大学のスポーツ医学部の診療所に勤めていた時代や、体操の米国代表のチームドクターを務めた間に「治療」と称して数百人の女子選手に暴行を加えた罪で、事実上の終身刑を言い渡されている。(c)AFP