【3月28日 AFP】米運輸安全委員会(NTSB)は27日、カリフォルニア州で起きた米テスラ(Tesla)の電気自動車(EV)による死亡事故の調査に乗り出したことを明らかにした。事故当時、自動運転システムが作動していたかどうかは不明。報道を受けて27日の米株式市場でテスラの株価は前日比8.2%急落した。

 カリフォルニア・ハイウエー・パトロール(CHP)の報告として地元紙サンノゼ・マーキュリー・ニュース(San Jose Mercury News)が伝えたところによると、事故は23日に発生。同州マウンテンビュー(Mountain View)近くでテスラの多目的スポーツ車(SUV)「モデルX(Model X)」が中央分離帯に激突し、運転していた男性(38)が死亡した。

 車は衝突後に火が上がり、続いて別の車2台に衝突されたという。

 テスラは27日、NTSBの調査に協力していると明らかにした。

 テスラ車をめぐっては、2016年にフロリダ州で自動運転中に死亡事故が発生。ただ米運輸省は2017年1月、事故原因に関して「安全関連の欠陥」は見つからなかったとする最終調査報告を公表している。

 今月18日には米配車アプリ大手のウーバー(Uber)の自動運転車がアリゾナ州で歩行者をはねて死亡させる事故があり、同社は自動運転車の試験走行を停止した。(c)AFP