【3月26日 AFP】(写真追加)フランス南西部ボルドー(Bordeaux)の裁判所は23日、5人の新生児を水死させ、遺体を冷凍庫で保管していた母親(37)に8年の禁錮刑を言い渡した。

 裁判所に出廷したロマーナ・カニェテ(Romana Canete)被告は、裁判が「悲惨で残虐な記憶を呼び覚ました」と述べ、「許し」を請う場面もあった。

 カニェテ被告は、ボルドーから約40キロ離れたルシャ(Louchats)にある自宅の浴室で出産した新生児5人を水死させたことを認めた。警察は2009~2015年に産んだとみている。

 被告の娘がバッグに入った赤ちゃんの遺体を冷凍庫の中から発見。その後、被告の夫の通報を受けた警察が捜査を行い、残り4人の遺体を見つけた。

 裁判で被告は、水死させた明確な記憶がなかったと主張していた。一方、夫は妻の妊娠について全く気付いていなかったとし、「今でもなぜ彼女がこのようなことしたのか分からない」と証言している。

 しかしカニェテ被告はこれまで夫から「繰り返し言葉の暴力を受けた」としており、夫も自身の「強迫的な嫉妬心」を認めている。(c)AFP