【2月27日 AFP】(更新)シリアの首都ダマスカス近郊の反体制派支配地区、東グータ(Eastern Ghouta)で政権側の空爆などにより民間人の死者が多数出ている問題で、ロシアが提案していた「人道的停戦」が27日午前9時(日本時間同日午後4時)に発効した。

 東グータの中心街ドゥマ(Douma)のAFP特派員によると、昨晩からは散発的なロケット攻撃のみが行われたという。停戦はロシア政府が26日に発表したもので、午前9時から午後2時まで続く。

 ロシア政府は今回の措置の目的について、東グータで暮らす推定約40万人の住民の一部を、安全な経路を使用して避難させることだと説明していた。

 在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、ロシアが後ろ盾となっているシリア政権軍の激しい空爆により、同地区では9日間で550人以上の民間人が死亡している。(c)AFP