【2月23日 AFP】食品を媒介して感染するリステリア菌の被害が南アフリカで広がっている問題で、現地の国立感染症研究所(NICD)は22日、昨年1月から915件の感染報告があり、172人が死亡したと発表した。

 リステリア菌は土壌や河川水、植物、動物のふんなど自然環境に広く分布する細菌で、汚染された食肉加工品や乳製品、魚介類、生鮮食品を食べることで感染する。症状はインフルエンザに似ており、重症化すると命に関わる。

 食品衛生に気をつければ感染は予防できる。国連(UN)によると、今回の南アフリカのリステリア感染の規模は世界史上最大とみられている。

 南アフリカ当局は、拡大する一方のリステリア症の感染源をいまだ特定できていないことを認めている。

 しかしNICDは、感染拡大の原因はじきに特定できると楽観視。「不必要に動揺しないよう」市民に呼び掛けるとともに、免疫力が低下している人はハムやソーセージ、水分の多いチーズなどの加工食品や、低温殺菌処理されていない牛乳・乳製品を避けるよう警告した。

 今回の感染は、最大都市ヨハネスブルクや首都プレトリアのあるハウテン(Gauteng)州に集中している。このほか西ケープ(Western Cape)州とクワズールー・ナタール(KwaZulu-Natal)州でも集団感染が発生している。(c)AFP