【2月21日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は20日、銃に取り付けて高速連射を可能にする改造部品の使用を禁止するよう司法省に指示したことを明らかにした。この装置は昨年ラスベガスで発生した米史上最悪の銃乱射事件でも使用された。

 トランプ氏が規制強化を打ち出したのは「バンプストック」と呼ばれる装置。半自動小銃に取り付けると、自動小銃のように高速連射できるようになる。

 米国では1週間前、フロリダ州の高校で元学生が銃を乱射し、生徒14人と教師3人が死亡する事件も起きていた。

 トランプ大統領はホワイトハウス(White House)で「つい先ほど、合法的な武器を機関銃に変えるあらゆる装置を禁止する規制案を出すよう、司法長官に指示する覚書に署名した」と明らかにした。

 この「非常に重要な規制」が早急にまとまるとの見通しも示した。

 バンプストックをめぐっては、ラスベガスで昨年10月、この部品を装着した銃を乱射して58人を殺害する事件があった後、禁止を求める声が高まっていた。バンプストックの禁止は、銃規制としては珍しく全米ライフル協会(NRA)も支持を表明している。(c)AFP