【2月14日 AFP】平昌冬季五輪の開会式会場に姿を現して話題を呼んだ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長のそっくりさんが14日、韓国と北朝鮮の代表が結成したアイスホッケー女子の南北合同チームの応援に派遣された北朝鮮の「美女軍団」に接近し、大会関係者らによって退場させられた。

  南北合同チーム「コリア」はこの日、予選ラウンドで日本と対戦。そして金委員長のそっくりさんは、全身黒づくめの服装で会場に現れると、「美女軍団」の前で手を振り、警備員によって連れ出された。

  ハワードX(Howard X)の芸名を持つ金氏のそっくりさんは、AFPに対して「北朝鮮応援団の前を歩き、手を振ったんだ。すると体格のいい3人の警備員がやってきて、私の腕をつかんできた」と語っている。

「私が統一旗を振ったら、彼らの怒りを買ったらしく、私に蹴りを入れてきた」

 警備員と言い合いになったそっくりさんは、自身が北朝鮮の指導者のように見えるだけでは逮捕することができないと指摘し、「私の顔が気に入らなかったとしても、どうすることもできない。私はこの顔で生まれたのだから」と語った。

  9日に行われた開会式でも、 金委員長のそっくりさんはドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のそっくりさんとともに会場へ姿をみせ、話題を呼んでいる。2人は平昌オリンピックスタジアム(Pyeongchang Olympic Stadium)の報道関係者席に入り込むと、ちょっとした騒ぎとなり、警備員に取り押さえられていた。(c)AFP