【2月6日 AFP】国連(UN)は2月6日を、「女性器切除(FGM、女子割礼)の根絶のための国際デー」と定めている。これに先立つ5日インドで、イスラム教の少数派ダウーディ・ボーラ(Dawoodi Bohra)が伝統儀式として行っているFGMの犠牲者らでつくる団体が、政府に対しこの慣習を禁止するよう訴えた。

 FGMは、女性器の一部または全部を切除するもので、精神的・性的・身体的な合併症が懸念され、性欲減退や感染症、不妊症の他、死を招く恐れもある。

 インドでFGMは広く行われている慣習ではなく、現時点でこれを禁止する法律もない。ただダウーディ・ボーラの信者らは女性器を「悪魔の表出」とみなしてその切除を「神のおぼしめし」と信じ、これを「カトナ(Khatna)」と呼んで宗教上の義務と位置付けている。

 ただカトナを受けさせられたダウーディ・ボーラの女性らの間で、これを問題視する声が上がっている。自身も7歳の時に切除を受けたという女性が、「私たちは声を上げる」という意味の「ウィースピークアウト(WeSpeakOut)」と銘打った反対運動を立ち上げ、何世紀にもわたって続けられてきた旧習を禁じる法整備の必要性を訴えている。

 同団体によると、インド4州でダウーディ・ボーラの女性81人を対象に調査を行ったところ、その全員に加え、女性らの娘の4分の3が割礼を受けていることが判明したという。

 マネカ・ガンジー(Maneka Gandhi)女性・児童育成相は昨年、ダウーディ・ボーラの指導者がFGMを禁止しないのであれば、ガンジー氏自ら法制化を目指すとしていたが、同団体は進展は見られていないと指摘している。(c)AFP