【1月21日 AFP】スペインの首都マドリードで開催中の「国際旅行見本市(FITUR)」で、シリア政府が北部アレッポ(Aleppo)などを観光地として世界にアピールしている。

 今回観光プロモーションの対象となっているのはアレッポと、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録された古代遺跡がある中部パルミラ(Palmyra)。アレッポには内戦の爪痕が残っており、パルミラの遺跡の一部はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によって破壊された。

 シリアが前回この見本市に出展したのは2011年で、その時はまだ内戦は始まっていなかった。シリア観光省のマーケティング担当者はAFPに対し、「今年は国と経済の復興に取り組む時だ」と語った。この担当者によると、昨年シリアを訪れた外国人観光客は隣国レバノンからの日帰り旅行者を含めて130万人。今年の目標は200万人だという。

 多くの国がシリアに渡航しないよう自国民に勧告している。(c)AFP