【1月19日 AFP】韓国の李洛淵(イ・ナギョン、Lee Nak-Yon)首相は19日、アイスホッケー女子の代表チームは平昌冬季五輪で「メダル圏外」と発言したことについて謝罪した。李首相は同競技における北朝鮮との合同チームをめぐる非難を抑えようとしたようだが、裏目に出た形だ。

 韓国と北朝鮮の両政府は今週、来月始まる平昌冬季五輪でアイスホッケー女子の合同チームを結成することで合意した。

 この合意は、五輪組織委員会側と韓国政府が明確に示したい「平和五輪」への参加に北朝鮮政府が合意したことで結ばれた。北朝鮮の五輪参加が決まったことで、北朝鮮の兵器開発計画をめぐる緊張は緩和されつつあるようにみられる。

 しかし合同チーム結成については韓国国内で反発が起きており、こうした動きは韓国側を混乱させ、韓国代表選手の一部が五輪の舞台でプレーする機会を奪うとの批判の声も上がっている。

 こうした状況の中、李首相は16日、アイスホッケー女子の代表チームは「メダル圏外」「われわれの代表チームの最終的な目標は五輪で1、2勝することだと聞いている」「戦力強化のために北朝鮮の優秀な選手数人を加えることに(韓国側の)選手たちも賛成している」と述べた。

 批判の高まりを受けて李首相は19日、「私の発言に誤解の余地があったことを認める」「私の発言で気分を害した方々に謝罪する」と述べた。

 アイスホッケー女子の世界ランキングは韓国が22位、北朝鮮は25位。韓国代表は開催国枠で出場する。(c)AFP