【1月17日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)の女子シングルスで、1996年のマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)氏以来となる年少記録で3回戦進出を決めたマルタ・コスチューク(Marta Kostyuk、ウクライナ)に、対戦相手や解説者から称賛の声が集まっている。

 現在15歳のコスチュークは17日、ワイルドカード(主催者推薦)のオリビア・ロゴウスカ(Olivia Rogowska、オーストラリア)を6-3、7-5で下し、第4シードの同胞エリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina)との一戦に駒を進めた。昨年の全豪ジュニアを制し、今大会は予選から勝ち上がったコスチュークにとっては、この日の白星でメルボルンパーク(Melbourne Park)での連勝が11に伸びた。

 これには、元世界ランキング1位で現在は豪テレビ局チャンネル7(Channel Seven)で解説を務めるサム・スミス(Sam Smith)氏からも「レディース・アンド・ジェントルマン、これが未来です」「15歳。信じられないような物語だ。今画面で目撃しているのがテニスの未来です」といった言葉が飛び出した。

 大会初戦で第25シードの彭帥(Shuai Peng、ポン・シュアイ、中国)を撃破していたコスチュークの快進撃を止められなかったロゴウスカは試合後「15歳には到底感じなかった」「成長したら危険な選手になると思う。まだ簡単なミスもあるが、経験を積みながら洗練されていくと思う」と振り返った。

 また、4回戦進出をかけて19日にコスチュークと対戦するスビトリーナも、「彼女の初戦は少しだけ見た」「彼女には失うものがないし、すべてのポイントで勝負を仕掛けてくる。なりふり構わずね」と話し、警戒を強めている。(c)AFP/Daniel HICKS